2007年9月9日日曜日

くまと日本のすごい景色 ~ 蝶ヶ岳 (前編) 

8 月 22 日


「ハシモトさん、いつまでも寝てないでいい加減起きて !!」

長いことご無沙汰しました。しろくまの夏休み編です(今さら… ^^;)
昨年と同じく、しろくま父が召集をかけて、8 月 22 日 ~ 26 日にわたる、しろくまファミリーの大家族旅行が開催されました。
本年度は、しろくま母 (今年は父と喧嘩してなかった) としろくま姉の長男サトルくん (10 歳) も参加です。総勢 8 人の昨年を上回る大所帯に・・・。



大月駅で迎えにきてくれたゆうちゃんファミリーの車に乗り込み、さらに山口からはるばる車でやってきた両親+甥っこのサトルくんと合流してまずは富士山を見に紅葉台へ。


裾野に広がる樹海の想像を絶する規模にびっくり。
くまの仲間もたくさんいるんだろうな。

ここからおっさん (ペーパードライバー;車は年に 2 回くらい、マーチ・クラスのレンタカーを運転する程度。) が父のファミリー・ワゴンを運転して、岐阜県の平湯温泉、「平湯の森」まで走ります。
途上の狭い峠道に、助手席の私はドキドキものでしたが、それ以上におっさんは緊張したことでしょう・・・。


夕食の飛騨牛だよ。カンゲキだー。

しろくまとおっさんは、翌 23 日から別行動で「蝶ヶ岳」に登ることにしていました。しかし平湯に向かう途中から明け方まで続いた大雨に、ファミリー総出で「明日はやめておけ」と説得され、延期することに。

8 月 23 日

前日の雨は思いのほか激しかったようで、しろくま父が本日訪れることを予定していた乗鞍高原に向かうバスが運休になっているとのこと。(上高地では、環境保護のためマイカー規制が行われており、移動手段はシャトルバスかタクシーに限られています。) 車で行ける子供たちが喜びそうなところを探した結果、「くま牧場」へ出かけることになりました。


超キュートでなおかつかしましい、今年生まれたツキノワグマの子供たち


(初々しさは見るかげもないけれど) 愛嬌たっぷりのおとなたち


芸達者なコロンちゃんはくま牧場のスター。

小熊を抱いて写真を撮ってもらい「かわいいねー」とご満悦の私に「でもちょっと切なくなるでしょ」とおっさん。・・・そうかもしれんね。

平湯大滝を見に行った帰り道に、吊り橋の上を歩いていると、

川を渡るものあり。


なんと、天然記念物だよ!ニホンカモシカ!!!
しろくま甥のサトルくん 10 歳は大興奮で、「なんだか寿命が縮んだみたい」 と申しておりました。おいおい・・・。

その日は、しろくま父のおごりでたらふく飛騨牛をごちそうになり、平湯の森の色んな種類の露天風呂を満喫したあと、早めに眠りました。

8 月 24 日

今日こそは蝶ヶ岳に登るべく、早朝 5 時のシャトルバスで上高地に乗り込んでゆくしろくま一行であった。


梓川の上にかかる河童橋から歩きはじめます。

蝶ヶ岳登山口のある徳澤まで、およそ 2 時間の平地歩き。


長いけれど、とても気持ちのよい道なのです。


トリカブトきれい~。
ハシモト「食べちゃダメかな?」
食べたら死んじゃうよ~。(猛毒なのです。)


道すがら、明神岳の雄姿を楽しめます。


途中、明神小屋でりんごジュース飲みながら休憩。
別行動のしろくまファミリーは、本日この近くの明神池まで歩いて、嘉門次小屋の有名な囲炉裏で焙ったイワナ (父の場合は特にイワナの骨酒) を食べることを楽しみにしていた。
正直私は、苗場山以来あまり右脚の調子が良くなかったりするので、ぎりぎりまで、蝶ヶ岳はおっさんひとりで行ってもらって、父たちとのんびり上高地を散策する方がいいかな~と迷っていました。


やっと徳澤に到着~。
こちらは井上靖の山岳小説「氷壁」に登場するという「徳澤園」。山宿ながら気品のある雰囲気で、いつか泊まってみたいな。

徳澤で水場で水筒に水を補給し、靴の紐を締めなおしたら、いよいよ本格的な登りが始まります。
もう後戻りはできません・・・!


まずは樹林帯の中のつづら折の道をえんえん登ります。
夏のキビシイ日差しが鬱蒼とした木々に遮られるのが救い。


おっと、倒木だ!


長い長い長塀尾根を登り長塀山頂上に到着。
写真が少ないのであっという間についたみたいですが、実際のところ登り始めてから 3 時間は経過しています。


「お昼たべようぜ♪」 上高地で買ったちまきです。おいしかった~。

ハクサンフウロ
夏の間咲き誇った花たちも、そろそろお疲れのご様子。しおれ気味。


それでは蝶ヶ岳登山のハイライトの 1 つ、「妖精の池」にご案内しましょう。


こちらです。湖のほとりと水面に緑が映えてきれい。妖精いるかな~?


水の中には無数のおたまじゃくし? クロサンショウウオ?妖精の幼虫?


白く発光するその姿・・・。もしやこれが妖精!? ・・・ と思ったらハシモトさんでした。
「オレもまぁ妖精の一種なんだけどな」(謎)


樹林帯を抜け、そろそろ視界が開けてきました。
ここまで来たら勝ったも同然?!


花を撮る余裕なんかも。


桔梗だと思いますが、可憐な青い花の群生は心をなごませてくれました。


ここで、前を行く登山者たちから「超スゲー!!」の歓声が。
「『超スゲー』 って、なんだろう?」

胸をときめかせながら登ってゆくと、

「これかぁ !!!」

穂高連峰の大パノラマが、雲ひとつない視界に広がっていたのでした。


これはたしかに「超すげぇ」です・・・。

ホントはこれからが本番っていうところなのですがあんまり長くなりすぎたのでいったん終わりにします。
後編はまた次回に。あんまり更新遅くならないようにします・・・。すくなくとも来月になる前には更新するぞ! と、相変わらず志は低いしろくまですが、よろしくまお願いします・・・。