2009年9月28日月曜日

おっさんのジャンダルム

9 月 20 日 ~ 9 月 22 日

予定表:

1日目:八王子・多摩地域7:00/JR松本駅11:00…沢渡=新穂高温泉…西穂山荘泊
2日目:山荘…西穂高独標…西穂高岳…奥穂高岳…穂高岳山荘泊
3日目:…白出沢ルート…新穂高温泉…各自入浴=松本駅15:00頃/八王子地域19:00

KG フリー・ガイド・サービス さんのツアーに参加)

9 月 20 日

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西穂山荘の夜:

「本日は布団 1 枚に 2 人」

 

 

 

9 月 21 日

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P9210429 ↑槍

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P9210442 おっさんとガイドさん (の影)

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おっさんついに夢のジャンダルムに登頂。

 

 

 

P9210470 ブロッケン現象。晴天だったのにいつの間にか霧に覆われていたそうだ。新田次郎著「槍ヶ岳開山」を読んだばかりだったので感慨もひとしお。

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P9210475 「ついに登っちゃったなぁ、ジャンダルム」

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P9210482 涸沢のテント場を見下ろす。

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穂高岳山荘は人でごった返す。おっさんは(自主的に)廊下で寝たそうだ。

 

 

 

9 月 22 日

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P9220490 写真、これだけ。

大渋滞が予想されたため、3 時起きして暗いうちから降りてきたそうだ。(道を知り尽くしたガイドさんと一緒だからできる技。)

帰宅は 19 時予定だけれど、すごい渋滞になってるとニュースで見たので、帰りは遅くなるんだろうなーと、甘く見てだらだらしていた私は、17 時に「今から 30 分で帰る」と電話を受け取ってびっくり。ごはん準備できてないよ!

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おっさんのおみやげは穂高岳山荘名物「ホウバ寿司弁当」 (要はお昼の食べ残し)。やー、無事に帰ってきて一安心。

 

★★★★★

おっさんに代わりにブログを書いてとお願いしたけれど拒否された。自分は行っていないので、写真を掲載するしかできません・・・。

東京から上高地に向かう渋滞にはまり、西穂のロープウェイに間に合わないのではないかとやきもきしたことからはじまり、終始人の多さに驚いたそうです。7,8 月と天気が悪かったので、ようやく晴天に恵まれたこの 9 月の連休に、待ちかねていた山男、山女たちが集結してしまったのでしょうか。

山に入ってからも、登山路に順番待ちができるほどの状態で、ガイドさんとロープにつながれて登り降りするおっさんたちに対して、「一般道なんだからロープで繋ぐんじゃない」とキレる他の登山者の方もおられたそうです。邪魔だったんでしょうね。でも、滑落して亡くなる人が居る以上、私はロープで安全を確保して行って貰えてよかったと思います。心配だから。先日事故が起きた現場では、ヘリコプターの残骸が生々しい姿を晒していたそうです。

一回体験し、これで気が済んでくれたらいいなと思っていたのですが、妙に自信をつけてしまったおっさん、こんどは一緒に連れてってあげるよ、なんて言ってます。調子にのってるなー。

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私は一生行かないと思うけど、姿の良さは格別ですね、ジャンダルム。

2009年9月22日火曜日

おっさんはジャンダルムへ行った

macho

 

 

マッチョなプロレスラーや、

 

 

 

outdoor 

 

 

 

 

厳しいアウトドアに憧れを持つわりに、

 

 

うちのおっさんは、ひ弱です。

ossan 

 

 

漢字まちがい

脂防→脂肪

 

 

 

(身長は 183 センチもある。)

 ossannn

しんぱいです・・・・。

(今日、帰ってきます。・・・・・ たぶん。)

ここのところの土曜日。

先々週 9 月 5 日 の土曜日

義両親 (のりこ & よしお) を誘って横浜開港 150 年記念博へ。目玉は、巨大な蜘蛛マシン、La Machine。

RIMG0009 ↑ これが動く。水霧を吐く。蜘蛛がまったく駄目なうちの妹が見たら失神してしまいそう。

RIMG0022ゆるキャラ界のプリンス (プリンセス?)、ひこにゃんが居た!彦根の PR に来ていたらしい。か・わ・い・い~! のりこたちそっちのけで夢中になってしまった私であった。

しかし暑い日で、さほど見て回ってもいないままくたびれてしまい「お昼食べに行こうか」「行きましょうか」ということになり、入場料払ったわりにはあっけなく会場を後にすることになった。親孝行の一環でお昼ごはんをごちそうするつもりでいたのに、お義父さんはお会計をしようとしている私の背後から一万円札をレジの方向に向けて放り投げ(冷や汗)、唖然とする私を尻目にお店を出ていってしまった。後でお金を返そうとしても、いいよいいよと固辞された。おっさん知らん顔してるだけ。ちょっとしっかりして欲しい・・・。

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先週 9 月 12 日 の土曜日

柳家小三治一門会を見に平塚へ。

映画「小三治」を鑑賞して以来、生で小三治師匠の噺を聞くのはおっさんの念願。何度も抽選に外れてようやっと入手できたプラチナ・チケットに、うきうきモード。さらには「落語見る前にうなぎ食べに行く?」と言い出す。ちょっとおつな休日の過ごし方というやつをしてみようという、我が家的にはめずらしい試み。

平塚の隣駅の国府津にある、老舗のうなぎやさん「うな和」に前もって電話で予約し、開店直後の 11 時からお昼をいただきました。ふわふわの白焼き、予約しないと食べられないうな玉、さらに香ばしいうな丼と、こんなに急においしいものをたくさん食べたら、貧乏胃袋がびっくりするのではないかというくらい贅沢しました。しかしお値段もそれなりで、普段はつましい我が家の 1 週間分の食費を超えるくらいであった。まー、たまには、ね。素敵なうなぎの写真をたくさん撮ったのだけれども、カメラにデータを入れたままおっさんが旅に出てしまったので、後日おぼえていたら取り込もう。

おなかがいっぱいでしあわせーな気分で平塚に移動し、超満員の平塚市民センターホールに到着。開演後すぐに小三治師匠が登場して、唐突に歌い始める。

「いちょうは手品師~ ♪ 老いたピエロ~」

フランク永井さんの持ち歌だった「公園の手品師」、師匠はこの歌がとても好きなんだそうです。映画「小三治」でも声楽を習う姿が紹介されていましたが、ちょっと哀調を帯びた良い声でした。親友だったフランクさんとの思い出などを語りつつ、ご挨拶された後に本格的な一門会の開始。続々登場するお弟子さんたちの落語や手品を堪能しつつ、トリの小三治師匠の登場を楽しみにしていたのですが、集中力が途切れる頃だったのか、いい塩梅にお腹がいっぱいだったせいか、はたまた前夜飲んだ鼻炎の薬が残っていたせいか、師匠が高座に上がって再び「いちょうは手品師~♪」と歌声を披露されたあたりから、朦朧として記憶が途切れ途切れに・・・。

01 結局「野ざらし」を BGM にうとうとしてしまうという、本当にもったいないことをしてしまいました・・・。一番印象に残っているのが「公園の手品師」の歌・・・。

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先日 9 月 20 日の土曜日

BANFF MOUNTAIN FESTIVAL IN JAPAN を見に大崎ゲートシティへ。カナダの BANFF で行われたアウトドア映画祭で評価の高かったものをピックアップして日本で上映するイベント。昨年と続けて二度目の参加です。

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想像を絶するような危険な挑戦を繰り広げる世界中の冒険家たち。わずかな装備で絶壁に挑むクライマー、滝を下るカヌーイスト、雪崩を背負って滑走するスノーボーダー。スキルは積んでいても、常に大怪我や最悪死亡する危険と隣り合わせ。あまりの過激さに、世の中にはすごい人がいるものだと感心するような呆れてしまうような。

しかし今回印象に残ったのはアウトドアを満喫する冒険家たちの映像よりも、環境について取り上げた 2 編でした。

"Red Gold" は古来から豊かな自然を享受しながらサケ漁で生計を立ててきたアラスカ、ブリストル湾の漁師たちと、そこに鉱山を開発しようとしている企業との間の対立を描く作品。企業は「自然への悪影響はない」と主張しますが、企業側ではない自然学者たちは「これだけ大規模な開発で悪影響がないはずがない」と考察。「鉱山が潤えば、地元に恩恵があり、物質的に貧しい生活から解放される」という利点を売り込もうとする企業ですが、ある漁師は、「今の生活に満足している。万物を美しいと感じることのできる人間は、決して貧しくなどない」と語ります。両者の価値観の違いは、到底埋まりそうにありません。

その発言や表情から怜悧狡猾な印象を受ける企業側の人々に対し、自然を敬い素朴な生活を愛する漁師たちの姿や言葉は美しく、印象的です。自然、漁師側に感情移入してしまいます。映画の終了後には、この鉱山に出資している日本の某企業に、手紙や電話で開発中止を訴えることを求める趣旨のペーパーが配られました。ただ、こうしたことには、ためらいも感じます。現地の住民の中には、安定した生活を望み、若者の流出防止となることを期待して、企業に賛同する人もいました。遠い国で、近代化の恩恵を受けて暮らしている私が、1 本の映画から受けた印象を基に他国の生活に干渉するのは正しいことなのかどうか、今ひとつ確信が持てない・・・。

地球上に残された数少ない貴重な自然と生活様式であることは間違いないので、なんとか地元住民の満足ゆく形で存続してゆけると良いのですが。

"Silent Snow" は、さらにヘビーです。多くの先進国が汚した空気や水が、気流に乗って極地に運ばれて蓄積し、土地や人を汚染しているという恐ろしい現実が伝えられます。

silentsnow「最も汚れた毒が、地球上で一番清潔な場所に流れ着くなんて不思議だ」とグリーンランドに住むエスキモーの少女は言います。

観光客はもう訪れない。生活の糧だったアザラシの毛皮も、汚染されていてはもう売れない。

少女たちは、汚染されていることを承知の上でアザラシの肉を口にします。「ハンバーガーを食べろというの。汚染した国の食べ物なのに」 シニカルな言葉の中から、冷たい怒りが伝わってくるようでした。

1 人の少女の住む村はまもなく閉鎖され、生活の場が失われつつあります。

深刻な事態で早急な対策が必要なのは明らかなのですが、責任の所在が広範すぎ、漠然としすぎているため、対処が難しそうです・・・・。