6 月 25 日
ベランダに黒アゲハ飛来。
もしやと思ってオレンジの植木をよくよく見てみると
たまご発見。今年ももぐたんが出現するらしい。
今後丸坊主にされるであろう我が家の華奢なオレンジの行く末を思うと、あんまりうれしくない。アゲハ蝶界に回覧板を回せるものならば、我が家のベランダのオレンジでお預かりするお子さんは 1 名限定とお伝えしたいところなんだけれども・・・。
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そして、今朝 (6 月 29 日)
ついにおでましに
はっぱ足りるかなぁ・・・。
5 月 28 日 キャンプ最終日
テントの中で、まだ暗いうちから鳥たちの鳴く声が聞こえ始めます。最初は 1、2 羽程度のさえずりが、次第にてんでばらばらなメロディが加わって、日が昇る頃には大合唱に。美しいハーモニーとはいかないのはやはり、それぞれの鳥がそれぞれのペースで勝手に歌っているから。
早いうちからテントから起き出し、早々に寝袋をしまっておっさんは朝食の準備。今日は残り少ないガスを心置きなく使ってチキンラーメン + ミネストローネ(料理をした気分を味わうためか? どうしても混ぜてみたいらしい) を合わせて作った辛いヌードルスープと、お湯でもどすペペロンチーノ(マカロニ)。おっさんはテントの外にレジャー・シートを敷いて朝食をとったけれど、起きてみてあまりの寒さに私はテントに逆戻り。下半身を寝袋に突っ込んだまま怠惰な朝ごはん。
その後、おっさんのエア・マットが濡れていることが発覚。「どうりで、夜寒かった」とか。↓ テントの屋根で干しています。
こんなすごいとこにテントを張っていたなんて、最終日になるまでまったく気づかなかった・・・。
撤収作業中に、銀マットの下やらテントの床にも水が溜まっていることが発覚。しばらく日に当てて乾かしてから出発することに。しかしなかなか乾かないので、今回使用しなかった日帰り温泉用白タオルを雑巾代わりにして拭いた。雑巾みたいなものも持ってきた方がいいのかも。
なんやかんやでいろいろありましたが、再び大きく膨れ上がったリュックを背負って出発。今日も通りすがりのおばさんに「どこ登られるの?」と目を輝かして質問されました。「いえ、そこらへんを歩き回っていただけです・・・」と恥ずかしながら答える。やっぱり、涸沢カールくらい登って来なければならなかったかなぁ・・・。
この日の天気はとにかく素晴らしくて、雨の中を歩いたときにはまったく見ることができなかった山々が青空にくっきり。違う道みたい。
夏に父たちと来たときには、待ち行列ができるほど混み合っていたのに、今日はほとんど貸し切り状態。
小屋前の池で泳いでいる岩魚
塩焼きと燻製を食べ比べて見た。その場で食するならだんぜん塩焼きがおいしい。でも、次回のキャンプのときには、燻製をお持ち帰りにしてテントで食べるとちょっと贅沢な気分が味わえていいかも。なんて話しつつ。
連なる山は、どれがどれだかやっぱりよくわからない。昨年縦走してきたおっさんは、あーでもない、こーでもないと推理していましたが・・・。
歩いているうちに、お腹に差し込みが来る。妙に張っている感じ。ニュージーランド行きの飛行機に長時間乗っていたときにもおんなじような感じになったけれど、気圧が低いからなのかな・・・。 上高地ではお店に売っているポテトチップの袋などがぱんぱんに膨らんでいるけれど、ちょうどあんな風に私のお腹も膨張してしまっているような (3 日間平気だったのにいまさら感はあるけれど)・・・。しかめ面で歩く様子を見かねたおっさんにリュックを取り上げられる。しかし、夫にでかいリュックを 2 つも持たせて、空身で歩くなんて、どういう鬼嫁なんだー? しかも増えてきた観光客がすれ違いざま「怪我でもしているの?」という視線を送ってくることにいたたまれず・・・。「返してー」とお願いするも聞く耳を持たずにさっさと先を歩いて行ってしまうおっさん。ターミナル近くで強引に言ってようやく返してもらった。
河童橋でちょっとだけ休憩し、お腹の痛みも和らいだので、初キャンプの打ち上げとして予約したちょっと贅沢なお宿のある沢渡に早めに入ることにした。おっさんが Web で見つけた宿近くの湿原に行って見たいとのことで。
上高地バスターミナルから、沢渡駐車場行きバスで終点まで。お世話になる沢渡温泉の「しおり絵」さんで荷物を預けて、池尻湿原へ。
伸び放題の草に覆われた、人っ子ひとりいないこぢんまりした湿原をあっという間に一回りしてしまい、これはわざわざ来るほどのものではないかも・・・(水芭蕉が咲いている頃ならともかく) と思いながら遊歩道の終わりにたどりつくと、
ミツガシワが。しかも結構な群生。(伸び放題の雑草と思いきや!)
しかもなんとなく素敵っぽい写真も撮れたよ。これを見て新たなパワー・スポットと勘違いした森ガールが池尻湿原を目指さないかな。
野いちご。ウェッジウッドのワイルドストロベリーのカップと一緒だ。
とにかくこれで山歩きは終了。あとは打ち上げ。
テント泊とバスを利用して浮いた分、ちょっといいお宿に泊ろう!とおっさんが頑張って探してくれた甲斐あって、「しおり絵」さんはとてもホスピタリティに溢れた、至れり尽くせりのお宿でした。おかみさんも従業員さんもとても感じが良いし、早速入らせてもらった温泉は時間帯で貸し切りにしてゆっくり利用できるし (しっかり 2 日間の汚れを落としてから入浴しました、もちろん)、アメニティもあるといいなと思うものが全部ある。(自分で入れられる轢きたてのコーヒー、沢渡のおいしい水、コーヒーメーカーのセットまである!)
何よりの売りは会席料理で
見た目が可愛いだけでなく味も最高でした。おかみさんはじめみなさんこまめに立ち働いて、出来立ての料理を温かく一番おいしい状態で出していただけます。
信州サーモンは長野県で開発された新種の魚。宿のお庭の池で飼っているとか。
すべて満喫して、はちきれそうなお腹でお部屋に戻ると、
キャンドルライトに照らされたガトーショコラが。(素敵な演出でした。)
調子に乗って、おかみさん手作りのガトーショコラ付きのコースを予約したのでした。そういえば、冷たい雨に濡れてフリーズドライを啜りながら、「これが終わったらガトー・ショコラが食べられる」と自分を励ました夜もあったよね・・・。
これはもう食べるしかないですね。
しかしこれ以上は無理、との予想に反して、おいしくいただけてしまった。胃もたれもまったくしなかった。翌朝、おかみさんに残されていたらお包みしますよと声をかけていただいたのだけれど、きれいさっぱり食べてしまいました。私たちって底なしの胃袋 ― いや、ケーキがおいしいから・・・。
寝る前にもう 1 回温泉に入って・・・と思ったのだけれど、くたびれてお腹いっぱいで、用意されていたふかふかのお布団に横になるとあとはもうスイッチが切れるように意識を失い、気持ちよーく爆睡。
牛乳やさんがコーヒー牛乳を届けに来ていた。お手紙がしわくちゃになっちゃったのは、いったん一緒くたに取り出してから、写真を撮るためにもう一度セッティングしなおしたから。
そうして自然と格闘した日々と、一転して最後は甘やかされっぱなしの初キャンプの旅が無事終了。東京に帰ります。
5 月 27 日
寒さに曇る朝ごはんは、昨夜の鎌倉ソーセージの残りと、フリーズ・ドライおじや 2 パック + 中華スープの素を投入して作ったおじやスープ。
おっさんの自信作でございます。
朝食用にお湯を沸かしていて、カートリッジのガスの残量が心許ないことが発覚。もともと昼食は山小屋で食べるつもりで(荷物の負荷を減らすため)いたけれど、この分では夕食もピンチになりそう。事前に点検が必要でした。
テント場から見上げる空。雨は止んだけれど、相変わらず山は雲の中。
この日はとりあえず横尾までハイキングに出発。その先の涸沢カールまで、行けるものなら行ってみたいおっさんだが、アイゼンを持参しなかったため現実的には無理っぽい。
目の前を青い鳥が横切って大興奮。オオルリの若鳥みたいです。美しい光沢のあるブルーの羽根になるには、2.3 年もかかるそう。
屏風岩が見え始める横尾から、横尾大橋を渡って涸沢に向かう道に入る。カールまで行けないまでも、行けるところまで行ってみようと相談。
ロッククライマーの聖地、屏風岩。
涸沢カールへの本格的な登りが始まる本谷橋から見上げた雪渓上には、それまであまり見かけなかったヘルメット着用の大勢の人の姿があり、あれ、こちらが涸沢への道?と勘違いしそうになりましたが、そこに居た男性が教えてくれたところによると「岳という映画のロケなんですよ」とのこと。
目を凝らしてよーく探してみると、三歩さんや久美ちゃん (小栗旬さんと長澤まさみちゃんが演じるらしいです) がいるかもしれない!見分けられっこないか・・・。
本谷橋から先の登山道はこんなことになっています。涸沢カールまで行ってみたい気もしたのだけれど、アイゼンなしでは危険そうなので、今回はここで引き返すことに。
横尾に戻ったのはお昼時。おっさんは、明神の嘉門次小屋まで歩いて岩魚を食べてはどうだろうと言っていましたが、私はお腹が空きすぎて所謂「シャリバテ」状態になっていたため却下。横尾山荘の食堂で昼食をとりました。
おっさんは花とハシモトを可愛らしく撮ることを今回のテーマにしているらしい。
前日からおっさんが「ニリンソウじゃない花が混ざっている!」と主張していた、ニリンソウの中に咲いていると紛らわしく見えなくもないミヤマカタバミ。
エゾムラサキは大好きなので、見かけるたびに撮ってしまう・・・。
心地よく疲れて徳澤のテントまで帰ってくると、テント場をジャージ姿の高校生たちが走り回っていた。これはくつろげんなー。と思いつつもいったんテントにもぐりこみ、「これから嘉門次小屋へ行って岩魚を食べてくるか?それとも休憩するか?」を話しあう。正直もう歩きたくはないんだけれど、かといって元気な学生さんたちで騒然とするその場にとどまるのもなー。と考えているうちに、点呼がはじまり学生さんたち撤収。あっという間に静けさを取り戻す。
そこで、テント前にレジャーシートを敷いて、ピクニック気分で寛ぐことに。何時の間にか入手したワインのボトルが・・・。
日暮れ間近の 6 時、事前に徳澤園に予約しておいた夕食を食べに行くことに。
いや、ガス欠なもので・・・。キャンパーとしてなにか情けない気がしないでもないんだけれども・・・。おでん定食、おししかったです!
コーヒーまでいただいちゃった。素敵な雰囲気のお宿なんで、いつか泊りたいなー。
テント場の夜は深ける。そしてこの日は「深夜 2 時からの急激な冷え込み」に襲われ、前日雨の割には寒くなかったと高をくくっていた我々を震え上がらせるのでした。さら未明にはおっさんのイビキ攻撃がテント内に響き渡り・・・。蹴り出してやろうかと思いました。ろくに眠れず・・・。テントを抜け出して見上げたお月様がまんまるでした。
やっぱりアウトドア、甘くないね。
ということで 2 日目終了。